1960年代に多目的トレーニングシューズとして登場し、
ヨーロッパのサッカーファンの間では
ストリートアイテムとしても根強い人気のアディダス・ガッツレー(ガゼル)。
今作は「アディダス的には人気のカラーリング」
「でもガッツレーではありそうでなかった」
という変化球系の配色、イエロー/ブルーが限定リリースです。
アディダス・ガッツレー 新作・新色コレクション(amazon)
黄色のガッツレーは「メキシカーナ」
「トップアスリートのための新しいスペシャルモデル」
1966年発行のアディダスカタログより。
今でこそ「季節ごとに新色が登場」
「トレンドのカラー、素材を落としこむ」
ということが特に不思議でもない
スニーカーですが、
1966年リリース当初のガッツレーは
ベロアレザー製の
レッドとブルーの2色のみ。
当時のカタログにも
「ガッツレー・ブルー」
「ガッツレー・レッド」
配色そのまま商品名になっています。
関連記事:アディダス・ガッツレー(adidas Gazelle)
新色が登場したのは2年後、
1968年にはイエローバージョンが登場。
これが「ガッツレー・イエロー」とはならず
その年メキシコで行われた夏季オリンピックを記念して
「メキシカーナ」とネーミングされています。
1968年発行のアディダスカタログ
ゴールド・イエローは
オリンピックの「金メダル」をイメージした
配色でしょう。
同カタログには「メキシコオリンピックのためのゴールド」のキャッチコピーとともに、
ゴールドにペイントされたスパイクシューズ
「アディダス・アステカ・ゴールド」が掲載されています。
adidas Azteca-Gold (1968)
さらに、スウェーデン国内でのアディダス代理店
グンナー・ルンドストローム社からの委託で
リリースされた別注「メキシカーナ」。
アディダス・メキシカーナ・スウェディッシュ・カラー(1973)
スウェーデンの国旗の配色「黄色/青」を
「メキシカーナ」に落とし込んだもの。
「スウェーデン・カラーのメキシカーナ」
とはややこしいですが、
「メキシカーナ = 黄色いトレーニングシューズ」
というイメージが強かったため
「ガッツレー」とはならなかったのでは。
古着市場にもなかなか登場することのない
超レアカラーです。
イエロー/ブルーのガッツレー登場
そしてこの流れで、まさかの黄色ガッツレーの紹介。
海外限定カラーとしてリリース開始です。
adidas USA の製品説明より。
リリースは1966年。
ガッツレー(ガゼル)はすぐに
サッカーファン達からの圧倒的な支持を得ることとなります。機能的でかつ洗練された薄型のデザイン。
愛すべきこのモデルは
ピッチ(サッカーのフィールド)からストリートへ移動し、
カジュアルなファッション・アイコンとなりました。本作は1991年バージョンの忠実な復刻モデルです。
アッパーにはヌバック素材を採用し、
のこぎり状の3ストライプ、ヒールパッチとの
対比が特徴的です。さらにつま先部分「T字」のレイヤー素材、
ラバー製アウトソールが本格的なレトロ感を演出しています。
via. www.adidas.com
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