エア・マックスのプロトタイプデザインが、企画段階でのオリジナルカラーを配し製品化。限定リリースです。
約30年間にわたり注目されずに終わってしまったデザイン「エア・マックス・ゼロ」は、最新の技術革新(靴下の様なアッパーや中央部をくり抜いたアウトソールなど)によって新たな歴史を刻みます。
ナイキ・エアマックス・ゼロ 新作・新色コレクション(amazon)
エアマックス・シリーズ「エピソード 0」モデル
Nike Air Max 1 (1987)
プロアスリート向けのランニングシューズとして1987年に初代モデルが登場以来、現在もシリーズをリリースし続ける人気スニーカー「エア・マックス」。
デザイナーであるティンカー・ハットフィールド氏が担当して当時の技術や生産工程などで実現しなかったエア・マックスのボツテイク、またはエアマックスの「エピソード・ゼロ」とも言えるプロトタイプが「エア・マックス・ゼロ」です。
nike.comローンチカレンダー「ゼロから 1 へ:エア マックス誕生秘話より。」
ナイキ エア マックス 1 がすぐに生まれたわけではりません。幾つものデザインが作られたあとにやっと生まれたものであり、その過程の初期段階にエア マックス ゼロのコンセプトも存在していたのです。それは並外れた快適さと機能性のために必要な物だけを用いたシューズで、何年後かにようやく製品化されたデザインやアイディアがいくつも搭載されてました。
ハットフィールド氏による「エア・マックス・ゼロ」のオリジナルスケッチ
つま先にあえてパーツをつけないアイディアは1985年のソックレーサーから転用されています。さらに、スケッチの中ではヒールカウンター素材の代わりに外側からストラップを取り付けてありますが、これは1991年のナイキ エア ハラチで実現されています。
「これはハラチが生まれる前のものです。サンダルのかかとを包む部分と、かかとの骨の上を覆うデザインになっています。」とハットフィールドは思い返します。
実際のところ、彼のもともとのデザインは、あまりにも時代を先取りしていて、当時は生産できなかったのです。
現実に直面したハットフィールドは、デザインを変えざるを得なかったのです。しかし、その過程が、唯一無二のモデルにしてランニングシューズ業界の変革の原動力となったナイキ エア マックス 1 の誕生につながりました。
ナイキデザイナー、グレアム・マクミラン氏はアーカイブに眠る試作品をハットフィールド氏の監修のもとリマスター。
シームレスな(継ぎ目の無い)織り素材など最先端の技術で再構築し、2015年3月には「The One before the 1」(1のひとつ前)のキャッチコピーと共に限定リリースしています。
Air Max Zero (2015)
プロモーションには各スポーツ界の人気アスリートが参加。
ニューヨーク・シティFC所属のサッカー選手アンドレア・ピルロ氏や女子プロテニス選手のセリーナ・ウィリアムズさん、国内からはスノーボード選手の平野歩夢さんなどがゼロモデルの誕生を祝しています。
The One before the 1.
Il 26 Marzo indossa la tua Air. #airmax @nikesportswear pic.twitter.com/liSEVMcrU4
— Andrea Pirlo (@Pirlo_official) 2015, 3月 24
Love the Air Max Zeros!! @Nike #theOneBeforeThe1 pic.twitter.com/5LX1dT6PNZ
— Serena Williams (@serenawilliams) 2015, 3月 22
Air Max Zero👟
@Nike @nikejapan #nike pic.twitter.com/ykmfUanzjy
— 平野 歩夢 (@AyumuB) 2015, 3月 27
エア・マックス・ゼロ・ホワイト・イエロー
今作はアーカイブ資料のイラストを元に、フォルムだけでなく鮮やかな黄色と白のカラーリングを再現。
「エア・マックス・ゼロ・ホワイト・イエロー」の登場です。
アッパーとヒールにはジャージ系の荒めに織られた生地を採用。シュータン、足首周りのメッシュやスウッシュの質感に変化をもたせ表情を作っています。
アウトソールにはエア・マックス 1 のアップデートモデル「ウルトラ・モアレ」と同タイプの軽量ソールを採用。
インソールにはデザイナー「ティンカー・ハットフィールド」のサインに加え、ナイキ・エアー“レボリューション”のテレビCMが始まった1987年3月26日に敬意を表し「03/26」のナンバリングがプリントされています。
残念ながら現在は国内で非対応のナイキ・アプリ「SNKRS」限定による販売オンリー。1月21日より発売開始です。
Tinker Hatfield’s original sketch of the Air Max Zero
via. www.nike.com
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