「テニス・クラシック」から人気コラボの新作。
「ナイキ・ラボ」と「フラグメント・デザイン」チームによるアップデートモデルがリリースです。
テニス・クラシックとは
スポーツブランド「ナイキ」は前身「ブルーリボン・スポーツ社」時代にライバルブランドであるアディダスの「スタンスミス」に触発され1972年レザーアッパーのテニスシューズを開発。
ナイキ初のテニスシューズ「ウィンブルドン」です。
ルーマニア出身のレジェンド・テニスプレーヤー「イリ・ナスターゼ」が愛用したことでも知られ、初期のデザイン、パンチングによる通気孔は、スタンスミスと同じ3本ラインでした。
このコートシューズの古典にソールのアレンジなどを加え、タウンユース用にアップデートしたモデルが「ナイキ・テニス・クラシック」です。
そんな「テニス・クラシック」から注目コラボ。
ナイキのハイエンド・ライン「ナイキ・ラボ」と、藤原ヒロシ氏率いる「フラグメント・デザイン」の新作登場です。
最大限に「黒」と「白」
まず注目すべきはコラボ至上最もシンプルでミニマルな仕上がり。
着用していると、どのブランドのスニーカーか分からないくらい、控えめなブランディングが特徴的です。
ヒールパッチの「NIKE」のマークは刻印されたのみで同色化。サイドパネルの「スウッシュ」はパンチングによるものでほぼ無地に見え、タグの「オールドナイキロゴ」も真黒の生地に真黒なステッチを施しているので真黒です。
フラグメント・デザインの「サンダー」マークも本当に小さなワンポイントで刻印されています。
アッパーは毛足の長いスエード素材を使用し、履き口の「襟」の部分にはレザーを使用。
サイドパネルのステッチ等も最小限に、バルカナイズド/オートクレーブ製造法(熱処理接着)による真っ白なソール部分は限りなくフラットな印象で、黒と白のコントラストを最大限に強調しています。
「黒」と「白」と「黄色」
ここで興味深いのは、シュータンの裏地にある「むき出しのスポンジ」。
ここまで素材を厳選した「黒」と「白」が並ぶ中、黄色がかった素材そのままのスポンジの色は逆にインパクト大。
このスポンジはテニスシューズ「ウインブルドン」からの引用ですが、こっそりと「ビンテージ感」を残しているのでしょう。
整然と計算された隙のないデザインの中にあえて「ほつれ」を残したような「外し」がユニークです。
ミッドソールには「EVA」素材を採用。古典的なコートシューズのフォルムに、ランニングシューズの快適性をさりげなくプラスしています。
via. nike.com/nikelab